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【第 3 号】 コンクパール?...生産、特徴、取り扱い、歴史

1名称

コンク真珠は、ピンクガイ真珠とも呼ばれ、主にカリブ海諸国を中心として棲息するコンク貝、あるいはピンクガイ(QUEEN CONCH)から天然に産出する真珠であります。この貝の学名は、STRMBUS GIAGASです。

2養殖は?

この貝は、ほら貝に似た巻き貝ですので、養殖の手術を行なうことが極めて難しく、これまでに記録によれば、養殖の実験は何度かされたようですが、成功せず、現在のところではすべて天然真珠です。

3生息地

バミューダからフロリダ州南部、西インド諸島を含む、カリブ海全域に生息しております。
コンク貝:ピンク貝とも云います。サイズは、30cm〜80cmくらいのもあります。

4採取とワシントン条約と食料

このコンク貝(ピンク貝)は、カリブ海に住む原住民にとっては、貴重な食料であり、太古の昔から食料として採取されました。20世紀に入るまで、貝の成長と現地人による採取とは、うまくバランスし、貝の数に大きな変化はなかったようです。20世紀中頃から、この貝は新しい新奇な食材として、アメリカ合衆国へ輸出されるようになり、さらにまた近年には、中華料理の素材として、香港などにも輸出されるようになり、成長と消費の間に大きなアンバランスが生じることになりました。この為、現在では、一部の地域では、コンク貝の採取は厳禁され、一時はワシントン条約の検討対象ともなりましたが、本質的には食料であるために、規制の対象から除外されましたが、自主的な採取禁止は、今後も拡大してゆくものと思われます。
コンクパールのリング:真珠に綺麗な『斑(ふ)』があります。自然にできる霜降りのような模様です。コンクパールの大きさは20ctくらいあります。

5コンクパールについて

コンクパールは真珠層を有せず、正確に言えば一種の稜柱(りょうちゅう)層真珠であるといえます。真珠の貝の中のどの部位で生成されるかによって、色は美しいピンク、クリーム、白、茶、黒など様々なバリュエーションがあります。また、強い色むらを示すものが多いのも特徴です。真珠光沢のかわりに、表面には絹糸状の光沢があり、やや陶器に似た冷たい外観を見せます。表面の研磨加工は一切してありません。

6比重

2.81〜2.87(あこや真珠よりも重い)

プラチナとコンクパール:綺麗なピンク色と斑(ふ)が、入っております。

7表面上の模様

宝石として愛好されるコンク真珠は、色がピンク、あるいは甘いオレンジ色のものが中心となります。この真珠の美しさは、珊瑚をしのぐ美しい天然のピンクにありますが、その他にも真珠の表面に、専門的には火炎模様(Flames)と呼ばれる軽い遊色効果に似た美しい曲線模様が見えるものがあり、これがコンク真珠としては最上のものと評価されます。

8コンクパールとピンクパール

この珍しい真珠をコンクパールと呼んでますが、一般にはピンクパールとも呼ばれ、CIBJOの規定では、Pink Pearlと双方の文字を頭文字で記載したピンクパールは、いわゆるピンク色の真珠を意味するのではなく、コンク真珠を意味するものと規定されております。

9コンクパールの出現率

コンク真珠の出現率については、研究者によって大きく異なりますが、食用として過度に消費される傾向が続いている限り、今後しばらくの間は、産出量が大きく増えることはまったく考えられません。むしろ採取禁止が行なわれている地域での再生産が軌道に乗るまでは、次第に減少してゆくものと考えられます。真珠がコンク貝から採れる率については、1000貝に1個から10000個に1個まで。様々な説がありますが、採れた真珠も、宝石質の美しいものは、全体の20分の1程度です。

10コンクパールの歴史

紀元1800年以前には、この貝あるいは真珠については、ほとんど記録がありません。この貝が西欧に知られているようになったのは1800年を少し過ぎた頃で、その目的は真珠ではなく、貝殻を使ってカメオを作るためと、貝殻を粉末にして、陶磁器を焼くのに使うためでした。貝殻を使ってカメオを彫ることは、15世紀頃から存在した技術ですが、1805年前後に、シシリア島を中心に技術が復活し、1880年代まで大変流行しました。そのため、ピンクと白のコントラストをもつこのQueen Conch 貝は、大変に重宝され、多くが新大陸(アメリカ)から西欧へと持ち込まれました。真珠はむしろ、その附属のような形で、知られる様になったものと推定されます。

11コンクの硬度と穴あけ

真珠としては、極めて硬く、また穴を開ける場合には、その穴の周辺を中心に、もろくなる特徴を持っています。したがい、穴開けにつぃては熟練を要しますのと、特に、細工を終えて芯止めした後に、サイズ直しなどで珠はずしをする際には、左右に力を加えることのないよう、かくべつの注意と技術を必要とします。

12コンク真珠の重量の単位
通常、真珠は匁(もんめ)を使用しますが、この真珠に限り、重量の単位はカラットを使用します。


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