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あこや真珠

稚貝の養殖

あこや真珠は日本の伊勢、四国の宇和島、九州の北西部に広く分布しております。あこや真珠の稚貝は今でも伊勢湾に天然のあこや貝が生息しています。天然と養殖のあこや貝は形それにその地域の順応性が大きく違います。

最近あこや貝の斃死が問題になっておりますが、昔は伊勢湾に潜るとたくさん棲息しておりました。養殖されたあこや貝は左右同じ形の薄っぺらい2枚貝です。

しかし、天然のあこや貝は同じところにずっといるため片側が膨れております。そして人工細胞で育てられた養殖あこや貝がその海に順応せず最近かなりの量が死んでしまっております。左記の写真は人工細胞で育てられた稚貝を杉の枝につけ海の中で2〜3年育てられます。

稚貝の養殖


外套膜の摘出

2〜3年経ったあこや貝を海から揚げ、核を入れる時に細胞(外套膜)を核と一緒にあこや貝の真珠袋(パールサックと呼ぶ)に入れます。

それを左記の写真のように元気のいい、いい真珠ができそうなあこや貝から外套膜(貝のひも)を取り出します。

今、外套膜用のあこや貝は和歌山県の太地町(鯨と落合野球記念館で有名な)で作っております。細胞分裂の研究で有名で今使っている細胞はF4(4代目)と呼ばれるものです。伊勢の真珠屋(浜幸パール)は2年前に太地町の8mmの真珠の原珠(材料)を入札で落札しました。とてもすばらしく見たことがない真珠でした。今年は田崎さんがいい材料を買っておられました。

外套膜の摘出


真珠の核入れ

左記上の写真のように丸一日口を開け、真水につけておき、あこや貝を仮死状態にします。要は手術をするわけですから貝にしても痛いと思います。痛くないよう麻酔がかかっている状態にもっていって手術をします。左記下の写真は写りが悪いですが核をピンセットでとっている所です。

核はタヒチ真珠でも述べましたがすべてアメリカミシシッピー産ドブ貝を使っております。日本の淡路島(貝のボタンも有名)が生産地で有名ですが、養殖しているところは伊勢でも核を製核しております。左記右の写真はあこや貝を台に固定してまずメスでパールサックを切り、核を入れ、その核の上に外套幕の細かく切ったもの(ピース)を入れます。核入れのシーズンは浜揚げが終わった3月から5月くらいが多く、越物(こしもの・1年以上)の真珠は秋入れといって秋に核入れを行います。

真珠の核入れ


浜揚げ

あこや真珠の浜揚げのシーズンは今までは12月から1月まででした。しかしあこや貝が死んでしまうのと真珠層が巻かないのと海水温度が高い理由で最近は1月以降になっております。一部伊勢の片田、布施田は小さいサイズをしているので12月中に越物は揚げてしまいます。

日本で6mm以下のサイズは伊勢のこの地域しかやっていませんので今流通している日本産のあこや真珠は伊勢産ということです。最近は中国産のあこや真珠もあり、日本ではかなりの量が流通しています。 左記右の写真はあこや貝の中に6mmと思いますが2個入っているところです。

浜揚げ


原珠

あこや真珠の貝から取り出されたばかりの状態です。色やカタチいろいろあります。グレーの真珠はナチュラルに白や黄色の真珠もあります。海から揚がったばかりで塩や不純物もついているため水洗いを丹念にします。この状態から養殖業者が選別し材料の入札へと流れるわけです。

原珠


材料の入札

あこや真珠の入札は特に真珠加工屋さんと材料を売り買いしているブローカーさんが参加します。 大手の真珠屋さんはだいたい参加します。 伊勢や神戸の真珠屋さんが参加してWhat's news ! でもあるように1点1点外から見えない箱が盆の中に置いてますので、 トータル金額と会社の名前の書いた紙を入れていきます。 楽天で云うオークションでもクローズスタイルですね! そして最高金額の人が落札権利があるわけですが 楽天と違うのは売り手が余りに安いと思ったら引きと云って売ってくれません。 こちらは安く買いたいしトップにならないと 権利がないわけですから駆け引きがとても難しいです。 1ヶ月半、全国で入札が行われます。 私たちにとっては1年の仕入れですので 神経は使いますし買わなくてはいけないので辛い時期です。

材料の入札


真珠の選別

真珠は選別に始まって選別に終わるといっても過言ではありません。 選別の種類はこれだけあります。 何のことかわからないと思いますが参考にしてください。

1.養殖屋さんの選別(サイズ、色、巻き、キズ、特に1級品と2級品との選別)

2.加工業者の原珠選別(前選 ナチュラル取り、方穴取り、ハネ取り、しみ取り、巻き選別)

3.加工業者の半製品選別(サイズ、カタチ、キズ、巻き)これらは卸業者や小売屋さんに売る選別も含まれます。

ネックレス材はかなり細かく選別して連組みに入ります。 伊勢の真珠屋は特に2.3の選別をかなりの人数でしております。 この写真は友人の四国のダイマサ真珠さんに提供してもらいました。

真珠の選別


ネックレスの連組

このような過程を得て皆さんが見られる完成品になります。 かなりの月日と人数の手を渡りすばらしいネックレスとなるわけです。 最近いい真珠が少ないとされていますが、 伊勢の真珠屋は全国のいい真珠ができる産地の入札に行き、 自分の目で確かめながら材料を吟味しております。 卸、輸出、小売とお客様に満足いける価格と品質を目ざします。

ネックレスの連組


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